胸筋の鍛え方
トレーニングを始める際の基本が胸の筋肉を鍛えることです。つまり、胸のトレーニングは体を鍛える際のベースとなるわけです。胸部というのは、大胸筋などメインマッスル(大きな筋肉)が多いのが特徴で、こうした大きな筋肉は比較的鍛えやすいですし、努力すればすぐに変化が出てくるので、トレーニングのスタート時に鍛える部位としては最適なのです。
「アイソメトリックハンズリフト」はストレッチ感覚で胸を集中ケアできる筋トレです。結構楽に見える動作なのですが、胸の上側、内側に対しては特に効果があって、トレーニング上級者にもおすすめできます。肩甲骨や肩周りのストレッチ効果もあるので、仕事中のリラックスにも適しています。
まず、椅子に浅めに腰掛けて、背すじを伸ばした状態から、胸の前で手のひらと両ひじをピッタリ合わせます。ひじが離れてしまわないように胸に力を入れて、そのままゆっくりと腕を高く上げていきます。力は常に入れたままで、上下一往復を約10秒かけてじっくりと行ってください。8回を1セットにして、1日2セット行います。
ポイントは腕を上げる時に、とにかくひじが離れないように両手でしっかりと押し合い、じっくり時間をかけて上下させることが大事です。
「オルタネイトプッシュアップ」はいわゆる腕立て伏せです。本格的な胸筋強化へのポイントは、手を置く位置を左右非対称にすることです。これで普通の腕立て伏せでは得られないような負荷を加え、胸の筋肉全体を効果的に刺激します。手のスタンスはいろいろ変化を加えみてください。
まず、片手を肩の真下へ置き、反対側の手は体から大きく離したところに置きます。ここがポイントで、あとは普通の腕立て伏せと同じです。肩の真下に置いた側は胸の内側、体から離した側は胸の外側にしっかり刺激を実感できるはずです。12回を1セットにして、反対側も同様に行ってください。胸の筋肉は、自分の目で見ながらトレーニングできるのがメリットです。